ここでは、『全日本学生フォーミュラ大会』で行なわれる競技や
採点方法についての紹介を行なっています。

 

競技種目 配点
静的審査
コスト 100
プレゼン 75
デザイン 150
動的審査 スキッドパッド 50
アクセラ 75
オートクロス 150
エンデュランス 350
燃費 50

『全日本学生フォーミュラ大会』は、
「スキットパッド」・「アクセラレーション」・「オートクロス」
「エンデュランス」・「燃費」
の5つの「動的競技」
「コスト審査」・「プレゼンテーション審査」・「デザイン審査」
の3つの「 静的審査 」からなります。
また、「 動的審査 」を受けるには「 車検 」に
合格しなければなりません。

 競技は、「静的審査」325点、「動的審査」675点、
トータル1000点の総合得点を競う競技です。
点数的には、「動的審査」のほうが比率が高く、
動的だけでも中盤の順位には組み込むことができますが、
優勝や上位を目指す場合、「静的審査」で
いかに高得点を出すかで大きく変わってきます。

 やはり、総合成績が良くなければ優勝することは出来ません。

 

 

 

 

 

●競技審査

レギュレーションで定められた車両の安全・設計要件の適合を
審査します。

●ブレーキ審査

ある一定の加速区間を経て、ポイントでフルブレーキングを行い
4輪をロックさせなければならない。

●騒音テスト

規定の回転数でエンジンを回し、そのときの排気音を110dB以下に抑えなければならない。

●チルトテーブルテスト

車体を45度に傾け燃料などの漏れがないか確認し、60度傾斜で
車両が転倒しないかを確認する。

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● コスト [Cost]

製作した車両の製造コストに関する審査で、レギュレーション上$25000以下で製作しなければならなく、事前に提出した
コストレポートの精度と実際の車両の適合を審査します。
また,口頭である部品の製造プロセスについて質問されます。

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● プレゼンテーション [Presentation]

実際に設計した車両が「アマチュアサンデーレーサー市場の要求に合致しており製造販売すれば利益を出すことが出来ることを製造メーカーの役員に納得させる」という仮のシチュエーションで
チームメンバーはプレゼンテーションを行ないます。
魅力的なパワーポイントの作成だけでなく、いかに自分達が設計した車両が市場に対して的を得ているかというのを上手に説明できることが大切です。

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● デザイン [Design Event]

事前に提出した資料と車両をもとに、どのような技術を採用し、
どのような工夫をしているか、採用した技術が市場があるものなのか評価します。車体及び構成部品の設計の適切さ、革新性、加工性、
補修性、組立性など、説明します。
ここでは、事前に製作したパネルを使い、審査官に
いかに上手に説明できるかが勝負になってきます。

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スキッドパッド [Skidpad]

直径15.25mの2つの円からなる8の字コースを定常円旋回し、
コーナリング性能を評価します。2人のドライバーが2回、
計4回のアタックを行うことができます。車両の旋回性能と
エンジン性能が重要です。

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アクセラレーション [Acceleration]

0-75mの直線区間でタイムを競います。50cmほど助走区間があります。2人のドライバーが2回、計4回のアタックを行なうことができます。車両の直進性能となによりもエンジンパワーがものを言います。

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オートクロス [Autocross]

直線、ターン、スラロームを組み合わせた全長約800mの複合コースを1周しタイムを競います。2人のドライバーが2回、計4回のアタックを行なうことができます。このタイムの結果により、次のエンデュランスの出走順位が決まります。車両の総合性能と信頼性、ドライバーの腕が問われます。

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エンデュランス&燃費 [Endurance&Fueleconomy]

直線、ターン、スラロームを組み合わせたコースを約22km走行する競技です。2人のドライバーが11kmの時点でドライバー交代を行い、合計の走行タイムを競います。また燃費はこの競技で使用した燃料の量を評価します。この競技では車両の耐久性とドライバーの体力が重要です。

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